同じレースの取材を1つとっても、
回数を重ねるうち
その手法が合理的になり、
それまでとはまったく違った取材者としての手応えや
ユーザーや読者の反応を実感することが、
この仕事の良さの一端ではないかと思っています。
今年のツール・ド・フランスでは、
得意とするレースレポートのオーダーをいただいたこともあり、
よりアクティブに、
よりアグレッシブに、
1ステージ、その中の1つ1つのシーンやドラマに
向き合うことができたと自負しています。
ただレースを追って、その結果を記すだけなら、
日本でも配信される国際中継を観ていても成立させることができてしまうものなのなのですが(そんなものなのです…)、
現地からのレポートに“らしさ”を現すために
自分が何をすべきか。
あくまでも私自身の感覚ではありますが、
その答えは、意外なほど目の前にあったような気がしています。
現地取材中に、そんな私の姿を“取材”していただいたりして、
“ほぼ”答えとも言える、ヒントを僭越ながら語っています。
関係者が持つ“ツール攻略本”とは 情報を現地から発信するメディアの動きを追う(cyclist)
約3カ月前のことを思い返してみたりするのは、
ツール関連イベント「2018 ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」が
近づいてきているからでして。
世界最大のサイクルロードレースである
「ツール・ド・フランス」の名を冠した世界的サイクルイベント。
その年のツール本大会で活躍した選手を日本に招待し、
さいたま新都心に設けられた特設コースで一流の走りを披露する場として、
すっかり定着しました。
ツールと同じ主催者のもとプログラムが進行していくことから、
イベントとしてのスケールが大きいことはもちろん、
世界約190カ国にレースの模様が配信されるなど、
高い注目度を誇ります。
このほど、大会のメインスポンサーである
ケーブルテレビ事業を行うJ:COM(ジェイコム)さま発行の
「ジェイコムマガジン11月号(J:COM加入者限定誌)」に
ツール・ド・フランス さいたまクリテリウムの特集記事を寄稿いたしました。
コンセプトは、
観戦するなら“テレビ”と“現地”、あなたはどっち派!?
レースをテレビでチェックするか、
現地の盛り上がりの中で観戦するか、
それぞれのメリットと魅力を解説しています。
世界のトップライダーの走りを観るにあたり、
テレビと現地、双方に良さがあります。
そのどっちを選択するのか。
どちらを選んでも、
きっと楽しむことができるはずです。
同誌をお持ちの方はぜひご覧になってみてください。
ちなみに私はといいますと、
同日に他県で開催されるヒルクライムイベントの広報業務に就くため
今年のツール・ド・フランス さいたまクリテリウムは
テレビで観戦することになります。
自らが書いた「テレビ観戦のよさ」を再実感しつつ、
さらに新たな魅力を見つけるべく
今年のレースを楽しもうと思っています。
それでは。
The Syunsuke FUKUMITSU
福光 俊介