小学2年の1学期、当時一番仲の良かった友人が
「夏休みにハワイに行くんだ!」と突然言い出した日のことを
いまだ鮮明に覚えています。

その頃「海外旅行」といえば、
クイズ番組で優勝した際の副賞というイメージがあって、
子供ながらにどこか現実味のない話であったように思います。

旅行好きの両親の元に育ち、
長期休暇のたびにどこかへ赴く家庭ではありましたが、
海外旅行をしたことはなく、
そんな話題になることさえなかった。

 

小学2年生、8歳。

「今、30年前の自分に何か伝えることができるよ」とチャンスをもらえるなら、
こう伝えてあげたい。

 

素晴らしい出会いと縁に恵まれて、
国内外いろいろな場所へ足を運ぶことができるよ。

それも大好きなことを仕事にして…。

 

8歳の自分には、何のことを言っているのか、
きっとさっぱりだろうと思う。

それでも構わない。

“その日”“その時”がやってくれば
すぐに分かることだから。

 

今年だけで訪れた国は8カ国。

フィリピン
フランス
ベルギー
韓国
ドイツ
ルクセンブルク
インドネシア
イラン

トランジットで寄った国は含めず、
取材・帯同など何らかの活動を行った国を対象とした数です。

何カ国行ったかなどステータスになるわけではありませんが、
活動する場を増やしていけていることで、
自信となる1年にできるのではないかと思っています。

前述したように、出会いと縁に恵まれていることは確かなのですが、
最後は「自らの意志」に委ねられる部分が大きかったように思います。

 

今年は4月のアルデンヌクラシック(オランダ、ベルギーで行われる伝統のレース群)や
7月のツール・ド・フランスで個人活動での取材を実施しましたが、
“時間”だけでそれらの活動を可能にできるかというと、
決してそうではない。

そこには“お金”の問題も発生しますし、
さらには“企画”“ネタ集め”“伝える”といった
ライター、エディターとしての経験やノウハウも必要になってくるわけです。

「レース現場に身を置きたい!」という思いも
“意志”にカテゴライズできる部分ではありますが、
それだけでは通用しない世界であることを
改めて実感させてもらったり。

私の場合、幸いにして
それら現場でできること、必要とされることがあったので
いただいたオーダー以上の仕事ができるよう努めましたが、
ただただ「ワクワク感」だけで行っていたら
何ひとつ結果は残せなかったことでしょう。

 

また、年間の活動の大部分を占める、
KINAN Cycling Teamのメディアオフィサーとしての仕事も
昨年以上に充実したものになりました。

選手・スタッフと一緒に
喜び、笑い、泣き…
ともに一喜一憂できることが
何よりの幸せ。

 

 

その場で得られる達成感はもちろんですが、
同時に芽生える「ここからまた始まる」という感覚が
何ともたまらなくなってくる。

それが明日への、そして次なる戦いへの
原動力となっていったのでした。

 

まだ2017年が終わったわけではないですが、
時節柄、そして仕事柄、来年への思いを馳せていたりするので、
今年の活動をフィードバックしつつ、2018年をどうしていくべきかを考えている次第です。

もちろん、今年もまだまだ残されていますので、
必要としてもらえるところで、必要としてもらえる仕事を
最後までしっかりとまっとうしていきたいと思います。

 

そんなこんなで、

少しずつ通常営業に戻していきます。

ラボで作業する時間も増やしていけると思いますので、
何なりとご用命くださいませ(結局話はココへ行き着く)。

ベースである徳島でいただく仕事も
大切にしていきたいと思っていますので、
さまざまな条件は二の次にしていただいて
気兼ねなくご一報くださると大変うれしいです。

まずは当ページの「CONTACT」からご連絡ください。

 

ひとまず、
約1カ月遅れの帰国報告まで。

 

それでは。

The Syunsuke FUKUMITSU
福光 俊介

 

 

Comments

comments